5月です。
今年も見るのも嫌なアレが届きました。
そう…固定資産税の通知書です。
お客様からよく聞かれる固定資産税の質問に回答します。
まず前提として、固定資産税は評価額に税率をかけて計算します。
課税標準やら軽減やら複雑な公式がありますが、結局元になる 「評価額」がすべてなのです。
【問い合わせ①】
なんかしたわけでもないのに固定資産税が上がった。なんで?
【回答①】
2パターンあります。
1)新築から3年(長期優良なら5年)は建物の固定資産税額が半額になってます。その期限がきたため、家屋分が2倍というか、元に戻ったためです。
2)土地の評価額が上がったからです。評価額とは税金を決める指標みたいなものです。土地の毎年の値動きによって土地の評価額は変動します。今年は3年に1回の評価替えの年なので、場所によっては値動きが激しいとこもあります。通知書の真ん中らへんに「評価額」と記載されている数字を確認しましょう。去年と高くなっていませんか?
【問い合わせ②】
家屋の評価額が下がらない。なんで?
【回答②】
その場所に評価替えの時点において同一のものを新築した場合に必要とされる建築費、すなわち再建築価格に経年原価補正率を乗じて計算します。 建築費の値上がりがすごいので、再建築価格がそもそも高いのでしょう。ちなみに再建築価格が前年度より上回る場合は前年度を超えることはありません。
経年原価補正率表はこちら↓
https://houmukyoku.moj.go.jp/toyama/page000226.pdf
「固定資産税のしおり」はこちら↓
https://www.recpas.or.jp/new/jigyo/report_web/menu2.html
【問い合わせ③】
固定資産税の税率っていくら?
【回答③】
固定資産税+都市計画税の上限は国で決めてますが、その割合は自治体で違います。
ちなみに弘前市は固定資産税が1.6%で都市計画税が0.2%です。
都市計画税は「市街化区域」にかかる税です。
最近市街化調整区域の緩和区域に建築される方も多いですが、都市計画税がないというメリットがあります。
デメリットとして将来過疎化する可能性がある=インフラ維持されるの?という恐れがあるかもしれません。
この間ある人の記事を見てたのですが、「東京の出生率が他と比べて低いのは分かりきっていることなのだから、少子化対策するなら、東京の固定資産税をもっともっともっと上げればいいんだ」というのになるほどなぁと思いました。固定資産税が高すぎて個人や企業が地方に移転する→雇用が生まれる& 地方に人が移動するというものです。